柳なつきのブログ

柳なつきのブログです。

旅とか絵とか、模試のこととか。

(11月7日、ミクシィのほうにあげた文章です。)



ビリー・ジョエルを、聴きながら!)


 やっぱり文章っていうのは、書いてみないとどこに辿りつくのかわからない。すくなくとも、私の場合は。
 だから、書くということは旅をすることに似ている。小さな袋をひとつだけもって、どこか遠くへ向かう旅。行き先なんてわからない。行ってみないとわからない。でも必ず、どこかには辿りつく。そういうものだ。そしてそうして辿りつく場所は、だいたい奇妙で不思議で、それなのにどこか、きれいだ。そのほのかなきらめきは、妖しくさえある。いつもそう。いつも、そういったどこかに私は辿りつく。
 だから私は、この旅が好きだ。ここではないどこかへ行ける、それはやっぱり、魅力的なことだ。あるいはそれは、健全な魅力ではないのかもしれないけれど。(言うならば、ルネ・ラリックのジュエリーやルドンの絵、清宮質文の版画なんかをじっと見つめる気もちに、すごく、すごく近いです。こういう表現が、適切であるかどうかはわからないけれど……。)

 だって前回も、べつに群馬のこと書くつもりはなかった、ほんとのところを言っちゃうと!なのに書いてると、あそこに辿りついちゃったんだよなぁ。春めいていてあたたかくて、でも皮膚にはひやりとした感触、そんなときのあの記憶を、書きたい、書かなきゃいけないって、思った。なぜだか。なんでだろう。そういうのも、必然なのかもしれない。私は必然を信じている。
 でも今は、確かに現在、今このときが見えています。あの日記を書いてたときは、視線が完全に過去へと向かってたよなぁ、たぶん。でもその思いをかたちにしたおかげで、今このときの大切さを、改めて知ることができたように思える。

 あるいは書くということは、真っ白なキャンパスに絵の具を塗りたくることにも似ているかもしれない。こう、がざっと、勢い良く。ひたすらに色をつけてゆく落としてゆく刻み込んでゆく、なにを描いているのか最初はわからないだろう。周りの人はもちろん、自分さえも。ただそこには、確かな予感があるはずだ。まだかたちになっていない、あやふやな、でも確信めいた予感。こうして色を重ねてゆけば、きっとすべては見えるんだ!そういう予感。そうして描き殴って描き殴った末に筆を置き、肩で息を吐きながらキャンパスを見渡したとき、そこには思いもしなかった世界が広がっている。そういうものなんだ、きっと。

 旅も絵も、いくぶん個人的なものだ。すくなくとも、ここで言う旅と絵は。だから私の文章は、やっぱり個人的なのかもしれない。でもそれでいい、と思っている。だって普遍的な文章ならば、べつに私が書かなくたっていいじゃないの!個人的な領域を、突き詰めてゆきたい。そしてその旅行記があるいは絵画が、見ていて面白いものであったなら!そうせつに、思っている。だから旅行記をあるいは絵画を、見ていてよりたのしくなるようにつくりあげる努力は、すこしはしているつもりだ。

 これからも、もっと遠くへ行きたい。もっと色んな色を知りたい。
 まだまだ刻み込んでゆきます。よろしくお願いします。


 今日は、模試だった。私は受験生だから。受験生。私のイメージしていた受験生と今の私と、あきらかに、違う。受験生というのはこう、寝る間も惜しんで単語帳をめくっているようなイメージがあるけれど、私はそんなことはない。けっこう好きなこともやっている。受験で一年潰れるの惜しいじゃん!っていう、なんとも気ままな思いから。まあさすがに、そろそろそういうわけにもいかないと思っているけれど。あれだねこれ、単純に私が勉強してないって話だよね。いやしてなくはないと思うけれど、してるわけでもないという、中途半端な位置にいる。ってことはやっぱり、してないっていう範疇に入っちゃうんだろうなぁ。頑張ります。ほんとに。ちょっとそろそろ言い訳とかほんとに効かない、いやそんなの最初から効いちゃだめなんだけれど!こういうところに、自分の弱さがちらりと垣間見える。ああまだあるなぁ、やっぱり。当たりまえだけれど。繰り返しになりますが、頑張ります、ほんとに。
 なんで大学受験を選んだかっていうと、哲学がやりたいんです。そのなかでも美学に興味があって、やりたくってやりたくって、やりたいんです。「うつくしいとはなにか」、こんなことを突き詰めるなんて、どうしよう、素敵すぎる!考えただけで、わくわくする。美学、美学!まあまだぜんぜん、知識は足りていないのですけれど。あーあって思うときもあるけれど、まずは受験勉強ですよね。
 一回勝負だ、この勝負。負けられない、ぜったいに。勝ち取ってきます。挽回してやるんだから、逆転勝ちしてやるんだから。

 模試っていえば私今日、また風鈴さん(同じクラスの友人)に一蹴されたよ!私「でもさぁ○○(風鈴さん)、私のことだって嫌いになるときあるんでしょ?」風鈴さん「うん」まあいつものやりとりですけれど。もう慣れた、風鈴さんから一蹴されるのは。何て言うかもうほんとにアンビバレンスすぎてどうしよう。よく友達やってられるな私たち、としみじみ思った。いやもちろん、それが心地良いんですけれどね。すくなくとも私は。

 と、模試や受験について書いていたら、なんか勉強しなきゃなぁと思ってきたので、勉強します。まったくほんとに、書き始めると止まらない。
 勉強頑張ります。頑張りましょう。美学をぜったい、やるんだもん!


ビリー・ジョエルも、「心配するな」って歌っている。だからきっと、大丈夫だ。)