青によせて、『天使は、二度泣く。』発売しました。
(ひさびさに書くから、少したどたどしいかもしれないけれど。)
(なんだか抽象的な、でも率直ないまの想いです。)
2014年6月25日に、小説を出版しました。
『天使は、二度泣く。』という題名の、ちょっとした物語です。
そして私は、小説家になりました。
根無し草、と自称するほど、なにかと引越しの多い人生だったのですが――。
そのぶん、私はこころのなかに自分だけのささやかで確固たる四畳半をもっていて。
大好きな本や音楽や絵や、大好きなひとたちの写真や、いままで書き溜めてきた原稿や、そういった個人的なものものだけが詰まっているんですね。
とても心地いい空間だった。
そこから一生、出ないことだってできた。それはそれで、ひとつの生きかたであるのだし。
でも私は、出たかった。
どうしても、あの四畳半と決別して、世界のなかで生きたかった。
旅を、はじめてみたかった。
どこまでこの試みが成功しているのか、正直なところ私にはまだわかりません。
でも。
私はたしかに青い空を見上げたんだ、と信じたい。
世界はひろい。
世界はこわい。
世界はつらい。
でも、あの青を見ただけで。
一瞬だけれどすべてが、これでいい、って思えるからふしぎですよね。
『天使は、二度泣く。』
さまよう、物語です。