短歌集
星見つめあなたにずっと訊いてたいどうしてなんで、ねえねえなんで
私はねきちがいなんだよ月の色赤に見えたり青に見えたり
残念だあなたといればきっと私幸せになれる草いきれのなか
砂の上這ってる蟻に誓いますスポンジケーキのように生きます
「どこまでも」けれどもここは楽園だ果てまで行ったら滝がごうごう
学校も自動ドアならいいのになシステマチックで恋もなくなる
青空が落ちてきたってかまわない昼寝するんだあなたの隣で
「死にたい」と言うのに飽きたのこのりんごひとつあげるから赦してください
けっきょくはそういうことかも私には人生なんて無理ってことかも
幸せは最果ての地にあるもんじゃないのかきょうもベッドで眠る