柳なつきのブログ

柳なつきのブログです。

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

天使なんかじゃ、いらんない。

(雨の音を、聴きながら。) 自分を騙したくない。 綿矢りさの『勝手にふるえてろ』に、こんな文がある。 「いままでの私は自分にたいしてぶりっこをしていた。自分はからかわれてもくやしいだけで、いざ相手に仕返しをして悪く言おうとしても、悪口が思いつ…

アンダー・ウォーター

(小説では、ないと思います。) (プラトニック・スィサイド。) 『アンダー・ウォーター』 沈んでゆく。淡く光る満月はゆらめきぼやけて、手を伸ばしても届かない。届かない? 思って、小さく自分を嘲る。届くものなんて、何ひとつなかった。何にも届かな…

アンダー・ウォーター

(小説では、ないと思います。) (プラトニック・スィサイド。) 『アンダー・ウォーター』 沈んでゆく。淡く光る満月はゆらめきぼやけて、手を伸ばしても届かない。届かない? 思って、小さく自分を嘲る。届くものなんて、何ひとつなかった。何にも届かな…

天使なんかじゃ、いらんない。

(雨の音を、聴きながら。) 自分を騙したくない。 綿矢りさの『勝手にふるえてろ』に、こんな文がある。 「いままでの私は自分にたいしてぶりっこをしていた。自分はからかわれてもくやしいだけで、いざ相手に仕返しをして悪く言おうとしても、悪口が思いつ…

水の国(9月27日ぶん)

(小説です。連載です。つづきです。) (意外と間が、あいてしまった……。) (9月27日8時半、再び更新。) 私は、ある世界を知っている。 それは、水の国。水が自由に跳ねて踊って舞う、どこまでも深く深く潤い湿った場所。どこまでも広がる薄い桃色の大地…

水の国(9月27日ぶん)

(小説です。連載です。つづきです。) (意外と間が、あいてしまった……。) (9月27日8時半、再び更新。) 私は、ある世界を知っている。 それは、水の国。水が自由に跳ねて踊って舞う、どこまでも深く深く潤い湿った場所。どこまでも広がる薄い桃色の大地…

水の国(9月24日ぶん)

(小説です。) (連載と言うか、連載みたいに、なってしまうんだろうなぁ。コンスタントに書けるとはとても言えない状態なので、きれぎれになったり、ずいぶんと書かなかったり、かと思えばばーっと書いたり、いろいろあると思いますが、頑張ります。よかっ…

水の国(9月24日ぶん)

(小説です。) (連載と言うか、連載みたいに、なってしまうんだろうなぁ。コンスタントに書けるとはとても言えない状態なので、きれぎれになったり、ずいぶんと書かなかったり、かと思えばばーっと書いたり、いろいろあると思いますが、頑張ります。よかっ…

部活にいるとき。

(昨日の日記です。) 一日をまるごとつかっての、文化祭の準備だった。 ひそやかなざわめきが、校舎じゅうをすっぽりと包む。低く這うようなざわめき。叫んだりとか走ったりとか、そういう輩はいないみたいだ。みんな準備に忙しくて、そんな暇はないのかも…

泣きたくなる(三題噺)

natsuki0710さんは、「朝の床の上」で登場人物が「予想する」、「靴」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927 ということで、やってみました。 『泣きたくなる』(「朝の床の上」「予想する」「靴」) あなたの匂いのなか、…

泣きたくなる(三題噺)

natsuki0710さんは、「朝の床の上」で登場人物が「予想する」、「靴」という単語を使ったお話を考えて下さい。 http://shindanmaker.com/28927 ということで、やってみました。 『泣きたくなる』(「朝の床の上」「予想する」「靴」) あなたの匂いのなか、…

部活にいるとき。

(昨日の日記です。) 一日をまるごとつかっての、文化祭の準備だった。 ひそやかなざわめきが、校舎じゅうをすっぽりと包む。低く這うようなざわめき。叫んだりとか走ったりとか、そういう輩はいないみたいだ。みんな準備に忙しくて、そんな暇はないのかも…

世界と私。

(だいぶ抽象的な日記です。) 私が開けば、世界も開いてくれるのかも知れない。 先に睨みつけたのは、私か世界か、どっちだったろう。もうずいぶん前のことなので、忘れてしまった。まあでもとにかく、気がつけば私は、世界に包丁を突きつけていた。両手で…

世界と私。

(だいぶ抽象的な日記です。) 私が開けば、世界も開いてくれるのかも知れない。 先に睨みつけたのは、私か世界か、どっちだったろう。もうずいぶん前のことなので、忘れてしまった。まあでもとにかく、気がつけば私は、世界に包丁を突きつけていた。両手で…

ブロックバター革命。(はじめに、にかえて)

ことの発端は、友人が放った一言でした。 「お前の書く文章って、五メートル平方のブロックバターみたい。硬くて」 人間、五メートル平方も油を摂取できるもんじゃありません。胸焼けしてしまう。それにだいたい、硬くて割れないだろう。端っこをちょっとか…

わりと脈絡なくいろいろ。(ブロックバター革命の経緯、そのいち)

(8月に書いたmixiの文章を、再編集したものです。) 友人から、日記の文章が硬いと言われました。五メートル平方のブラックバター。 すこし、力が入りすぎていたのかも知れません。なのでちょっと、伸び伸びと書いてみようと思います。試行錯誤中なんです…

幸せな類の日記。(ブロックバター革命の経緯、そのに)

(8月に書いたmixiの文章を、再編集したものです。) 昨日書いた通り、高崎に行ってきました。中学時代に知りあった、友人に会いに。(ちなみに私は、高崎出身者です。) そこで、重大な事実が発覚してしまいました。 ブラックバターじゃなくて、ブロックバ…

空の見える席。

(9月1日に書いたmixiの文章を、再編集したものです。) 始業式でした。 ああまたあの世界に戻るのか、と髪をしばりながら思いました。小さく狭い校舎のなかの、大きく深く広がる世界。ちょっとしたディテールが、すべてになってしまうときもある微妙な世…

空の見える席。

(9月1日に書いたmixiの文章を、再編集したものです。) 始業式でした。 ああまたあの世界に戻るのか、と髪をしばりながら思いました。小さく狭い校舎のなかの、大きく深く広がる世界。ちょっとしたディテールが、すべてになってしまうときもある微妙な世…

幸せな類の日記。(ブロックバター革命の経緯、そのに)

(8月に書いたmixiの文章を、再編集したものです。) 昨日書いた通り、高崎に行ってきました。中学時代に知りあった、友人に会いに。(ちなみに私は、高崎出身者です。) そこで、重大な事実が発覚してしまいました。 ブラックバターじゃなくて、ブロックバ…

わりと脈絡なくいろいろ。(ブロックバター革命の経緯、そのいち)

(8月に書いたmixiの文章を、再編集したものです。) 友人から、日記の文章が硬いと言われました。五メートル平方のブラックバター。 すこし、力が入りすぎていたのかも知れません。なのでちょっと、伸び伸びと書いてみようと思います。試行錯誤中なんです…

ブロックバター革命。(はじめに、にかえて)

ことの発端は、友人が放った一言でした。 「お前の書く文章って、五メートル平方のブロックバターみたい。硬くて」 人間、五メートル平方も油を摂取できるもんじゃありません。胸焼けしてしまう。それにだいたい、硬くて割れないだろう。端っこをちょっとか…